さて、今回の試験課題作成、採点委員長の山田喜久男氏を紹介しましょう。山田氏は現在、フランク・ミュラー、ピエール・クンツ、クロノスイス、ベル&ロス、バルカンなどの高級時計を扱っている(株)ワールド通商で、技術部長をされています。ミニッツリピーター*1、永久カレンダー、トゥール・ビヨン等、時計1個の値段が5000万円もする超複雑時計の修理をされているウォッチメーカーです。このような経歴を持つ山田氏が作成した課題なので、学生たち(日常教えている教員たちも)は力が入ります。
採点を終えた山田氏は「通常、合格点と言うと70点というのが一般的かもしれないけれど、実際の仕事の厳しさを考えて、学校(学生)には各課題75点での合格点をお願いしました」「修理箇所の多さのわりに試験時間も短く学生たちは大変だったと思います。私も採点を真剣にやりました」とコメントされました。
今回のマスターコースの最終試験は「学校のハードルから会社のハードルへ」といった内容の試験でした。パスしたみなさんおめでとう。受験したみなさんご苦労様!