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第66号 「始祖鳥 その1」

みなさん、始祖鳥という名を中学か、高校で聞いたことがあるでしょう。

文字通り、約1.5億年前の鳥の先祖のことですね。中生代ジュラ紀(ジュラシック・パークという映画で有名ですね。ヨーロッパのジュラ山脈からこの時代の化石が多くとれるのでこの名がつきました)、いわゆる恐竜の時代です。

さて、その化石が写真1(拡大して見てください)です。大きさは上下35cmくらいです(今のハトやカラスくらいかな)。大きさを意識しながらジっとみていると、恐竜のようだなと思いますね。骨格は恐竜そっくりだからです。

でも、よく見ると写真2(写真1の右部分)のように薄く毛だか羽根だかがついていたような痕がみえますね。実は、これはやはり本当の羽根だったのです。その様子を想像して描いたのが写真3です。

この化石が発見されたドイツでは、えらい考古学者も、これは毛深い恐竜なのだと思ってしまったのです。それで、この標本を英国に売ってしまいました。

そこで、この化石は現在、英国の大英自然史博物館にあります。全世界でも始祖鳥の化石は6個しかみつかっていないので、価格のつけようのない程、高価なものです。

でも、私はこれを2万円くらいで買いました。レプリカ(本物の化石から写しとった石膏型よりとったプラスチック製のもの)だからです。私はこれを2009年の新宿ミネラル・ショウで買ったのです。

宝石の世界からミネラル・ショウに通ううちに、段々と化石の世界にも興味をもつようになったのです。さて、この化石からはとても興味深い色んなことがわかってきたのです。次回をお楽しみに!

09/7/25


(写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます)



 

写真1
写真1

写真1
写真2 

写真3
写真3











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