技能五輪全国大会

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「技能五輪全国大会」とは??
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技能五輪全国大会は、国内の青年技術者(原則23歳以下)が42種の技術競技で日本一を競い合う、唯一の全国レベルの技能競技大会です。1963年より毎年開催されており、偶数年度の大会は、翌年に開催される技能五輪国際大会(隔年開催)の選手選考を兼ねています。プロも参加する「職人のオリンピック」と言われ、本校では「貴金属装身具部門」と「時計修理部門」に選抜学生が参加しています。2021年の東京大会では「貴金属装身具部門」にて金・銀・銅メダルすべてを本校学生が独占するという快挙を成し遂げました。
競技課題
貴金属装身具部門- Jewellery -
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競技では、18金の板材、丸線材、角線材、および2種類の金ロウ材が競技前日に支給されます。それらの指定材料を使い、切り出し、ヤスリ掛け、ろう付け、表面の仕上げまですべての工程を手作業で行います。競技は2日間(計11時間)に渡って行われます。2019年大会より、フリーデザインを起こして作品に組み入れる内容に変更され、技術力のみならず、デザイン力も総合的に評価されるようになりました。仕上がりの綺麗さはもちろん、デザインの美しさも追求し競い合います。競技は2日間、合計11時間に渡り行われます。1日目は課題の飾り部分を製作、2日目は前日に製作した課題を組み合わせ、最終仕上げまでを行い、作品を完成させます。
時計修理部門- Watch Repairing -
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腕時計の修理技術はもちろんのこと、既製の部品がない場合に時計技能者として必要とされる正確な部品製作技術も評価される競技です。
競技は2日間、合計8時間かけて行われます。1日目は、クオーツ式時計と機械式時計の不具合箇所を見つけだして、課題に定められた正しい状態になるように修理します。修理と同時に、分解から洗浄、注油、組立まで行い、きれいに仕上げて提出します。修理状況、そして仕上げの完成度も評価されます。2日目は支給される指定材料を使い、時計に使われる部品1種類を手作業で製作、その正確性や美しさを競います。
受賞歴
- 2022年 第60回 千葉大会
貴金属装身具部門 -
金賞市川 ヒカ瑠アドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
銀賞福島 大志アドバンスドジュエリーコース 2年 / 東京校
銅賞安達 凛クリエイティブジュエリーコース 2年 / 大阪校
- 2021年 第59回 東京大会
貴金属装身具部門 -
金賞井上 泰世アドバンスドジュエリーコース 2年 / 東京校
銀賞松村 大梧アドバンスドジュエリーコース 4年 / 東京校
銅賞岡村 乙未ジュエリークリエーターコース 2年 / 東京校
- 2020年 第58回 愛知大会
貴金属装身具部門 -
金賞青木 優心クリエイティブジュエリーコース 3年 / 大阪校
銀賞門田 眞乃アドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
銅賞松村 大梧アドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
銅賞中野 沙紀ジュエリークリエーターコース 3年 / 東京校
敢闘賞山本 美杏ジュエリークリエーターコース 3年 / 東京校
- 時計修理部門
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敢闘賞三原 伊織ウォッチメーカーマスターコース 3年 / 東京校
- 2019年 第57回 愛知大会
貴金属装身具部門 -
銀賞中野 沙紀ジュエリークリエーターコース 2年 / 東京校
銀賞山本 美杏ジュエリークリエーターコース 2年 / 東京校
銅賞青木 優心クリエイティブジュエリーコース 2年 / 大阪校
敢闘賞豊蔵 眞琴ジュエリークリエーターコース 2年 / 東京校
- 時計修理部門
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敢闘賞福田 陽介ウォッチメーカーマスターコース 3年 / 東京校
- 2018年 第56回 沖縄大会
貴金属装身具部門 -
金賞圷 志織アドバンスドジュエリーコース 4年 / 東京校
銀賞野田 銀河アドバンスドジュエリーコース 4年 / 東京校
銀賞村田 拓真アドバンスドジュエリーコース 卒業生 / 大阪校
銅賞神田 夏稀アドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
銅賞小島 佑太 ジュエリークリエーターコース 2年 / 東京校
- 2017年 第55回 栃木大会
貴金属装身具部門 -
銀賞圷 志織アドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
銅賞小原 沙耶香ジュエリーマスターコース 3年 / 大阪校
敢闘賞松藤 ともジュエリープロダクトコース 2年 / 東京校
インタビュー
貴金属装身具部門- Jewellery -
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市川 ヒカ瑠さんアドバンスドジュエリーコース 3年 / 東京校
後輩につなげていくために、しっかり結果を残したい
入りたいと思っていたジュエリー会社に就職した先輩たちのほとんどが、技能五輪選手の経歴を持っていることを知って、私も目指してみたい!と思いました。それがちょうど去年の技能五輪選手の選考会前。無事選考を通って、出場することができましたが、いい結果には届かず、悔しい思いをしました。でも今年は去年の経験があるので、自信を持って臨める気がします。たとえば、制作していく手順や気にしておくこと、時間配分、会場の雰囲気など、去年は難しく感じていたことを今年はもう知った上で挑むことができます。特に去年は形ばかりを気にしていたけど、今年のトレーニングでは形はもちろん、正確な寸法、作業ひとつひとつの時間配分など、ちゃんと他のことも考えられるようになりました。メンタル的にも余裕があるというと変ですが、去年は自分を追い込みすぎてテンパることもあったので、できるだけ気持ちを楽に、と思ってます。今年の目標はやはり去年取れなかったメダル!だけど、この大会に出る上で一番意識していることは、ちゃんと後輩たちに「つないでいくこと」。そのためにはやっぱりメダルを取って結果を残さなきゃですね(笑)。頑張ります!
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平原 育実さんアドバンスドジュエリーコース 2年 / 東京校
苦手な作業がどんどん上達していく、うれしい瞬間の連続です
ヒコに入学する前に他のジュエリー学校に通っていて、そこでも予選大会に出場したので大会のことは知っていました。ずっとまたチャレンジしたいと思っていたので、2年生になって選考会のお知らせを見てすぐに申し込みました。無事選考に受かって本当に嬉しかったですね。でもここからがスタートライン。授業がない日に行われるトレーニングでは、苦手な作業が徐々に上達していくのが本当に楽しいです。まだまだ全体図を想像することが難しいので、練習を重ねて上手くなりたいですね。普段の授業での課題はできるだけ早く終わらせるようにして、余った時間を大会の練習に使っています。おかげで普段の授業も集中力が上がったような気がします(笑)。
せっかく選考にも通って出場できるようになったので、残り1か月、トレーニングに集中して金メダルを狙いたいです!ラストスパート頑張ります! -
福島 大志さんアドバンスドジュエリーコース 2年 / 東京校
大会そのものを「楽しみながら」挑みたい
1年生の時に担任の先生の推薦で「技能クラブ」という部活動を始めました。技能五輪全国大会に出場したことがある先輩たちが、1年生向けにいろいろな技術を伝授してくれる部活動です。大会のことは入学前の学校案内で知っていたくらいで、先生に推薦された時にもあまりピンとこない感じでしたが、部活動をしているうちに、先輩たちの熱がすごくて、「この大会に出てみたい!」という欲が沸いてきたんです。
出場選手に選ばれてトレーニングが始まってからは日々学ぶことがたくさんです。僕は普段どちらかというと丁寧に作業するタイプであまり時間を気にしてこなかったので、「時間配分」には本当に苦戦しています。ペースを上げるとやはり気になる部分が見えてきたりして自分にイライラすることも多々ありますね。なので僕の中で一番のテーマは「楽しんでやる」です。上手く気持ちをコントロールして挑めたらと思います。といってもやっぱりメダルは取りたいので(笑)、ラスト1か月は今できてない部分を修正していきたいです。 -
井上 瑠美奈さんクリエイティブジュエリーコース 2年 / 大阪校
日々のトレーニングを信じて挑みます
技能五輪大会については入学前に参加したオープンキャンパスで知りました。担当の先生から「出場してみない?」と声をかけてもらったときは「私が選手に?」とびっくりしましが、今まで大会というものに出たことがなかったのでいい経験なるなと思い応募しました。
実際のトレーニングは、やすりや糸ノコなど工具の使い方や金属加工方法など、日に日に上達するのが実感できて楽しいです。でも図面から寸法がうまく読み取れなかったり、全体的にバランス良く形にすることが難しく苦戦中。時間内に完成させることも課題のひとつです。煮詰まったときはYouTubeでゲーム実況のLIVE配信を見てリフレッシュすることも(笑)。大会まであと少しなので体調管理とケガに気をつけて、しっかり準備していきたいです。当日はいい結果が残せるように自分の力を信じて挑みます!! -
安達 凛さんクリエイティブジュエリーコース 2年 / 大阪校
緊張を味方につけて頑張りたい
一昨年の金メダリストで、技能五輪世界大会に挑戦している青木先輩の話を聞いて、私も出場したいと思いました。トレーニングは体力的にハードですが、練習を重ねるにつれパーツの組み立てや、仕上げる時間が早くなってきて自分自身でも成長を感じます。難しいのは寸法の誤差を0.1mm以下でおさえることです。どうしても図面より小さくなってしまうので、サイズをしっかり合わせることが今の課題。マンツーマンで先生が指導してくださるので、アドバイスをしっかり聞いて、万全コンディションで当日を迎えたいです。実家が遠いのですが、家族に電話や写真でトレーニングの様子を報告したり、悩みを聞いてもらったりして精神的に支えてもらっています。初めての大会でとても緊張すると思いますが、他の選手と比べすぎないように自分らしく、積み重ねて来たことを信じて頑張りたいです!
時計修理部門- Watch Repairing -
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波多野 禅さんウォッチメーカーマスターコース 3年 / 東京校
反省点を振り返って、昨年以上の結果を目指す
「絶対得るものがたくさんある」、そう思ったのがこの大会に出ようと思ったきっかけです。去年は初出場でトレーニングから大会当日まで何もかもが初めての経験でしたが、日々トレーニングを頑張ったお陰で技能賞という結果を残すことができました。二年連続出場の今年は、トレーニングをしていて明らかに力がついてきたな~と自分でも感じます(笑)。もちろんまだまだ足りないところはたくさんありますが、やはり2年目だと、去年どこが足りなかったか、できない部分はどう修正していけばいいのか、見えてくる部分があるのでトレーニングも捗りますね。大会までの残りの時間で全体的に作業の効率をあげてスピードアップしていきたいです。今年はずばり、去年以上の成績を残すのが目標。敢闘賞以上の賞をもらえるように頑張りたいです。
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溝口 莉奈さんウォッチメーカーマスターコース 2年 / 東京校
授業が終わったあとも、自宅で自主練しています
1年生の時に、この大会に向けてトレーニングしている先輩たちを見学したことがあります。1年生たちが見学している間もひとりひとりがとっても集中していて、すごい世界だ、と思ったのを今でも覚えてますね。自分には縁がないかと思っていたら、担任の先生から出てみないかというお話をいただいて、これは色んなことを学べるチャンス、と思いました。トレーニングは授業がない日に行われるので、授業の合間の時間や、帰宅したあとも家で自主練をしています。自分的にはまだまだ足りないところが多くて大会までに間に合うか、本番の緊張感に打ち勝てるかなど、不安なことはたくさんありますが、自分のペースを乱さないようにしてきちんと時間内に提出できるように残りの期間トレーニングを頑張りたいです。